映画メモ

映画備忘録 ※ネタバレに注意

【映画】マージン・コール【Margin Call】

アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズがモデル)の24時間を舞台とし、2007年に発生したリーマン・ショック/世界金融危機に焦点を当て、金融危機のあいだに従業員たちが取る行動描かれる。日本では劇場未公開。

改変元:Wikipedia

 

タイトルの通り、金融業界のお話。

 

と言いたいところだけど、「マージン・コール」ってなんですか??状態の俺。

観終わってから本作の概要を読んでみたが、未だに完全には理解できていない。搾取される側の俺、胸が痛い。

 

そんな金融素人の俺でも本作は楽しめる。

劇中のほとんどが、高いスーツでキメた金融マンたちが小難しい業界用語を使いながらオフィスで会話をしているシーンなんだが、俳優陣がいいのか、脚本がいいのか、演出がいいのか(多分全部いい)、退屈になるどころか素晴らしい緊迫感を楽しめる。

そして、金融業界の裏側や金融エリートたちが危機に対して奔走している様子を見てわかった気になり、「俺はド派手なアクション映画だけ観てるわけじゃないんだぜ」と悦に浸ることができる。

 

(本作はフィクションだけど)このレベルの金融マンにも、俺が思っていたよりは「心」があるんだなあなんて思いながら観ていた笑

  

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【映画】クロッシング・ガード【The Crossing Guard】

主人公のフレディ(ジャック・ニコルソン)は、愛する幼い娘を交通事故で突然失った絶望から立ち直れず、堕落した日々を送り続け、妻のメアリーに愛想を尽かされて去られてしまう。一方、加害者のジョン(デヴィッド・モース)は6年の刑期を終えて出所。両親をはじめ周囲の人々は温かく迎えるが、彼は罪の意識に一人苦しんでいた。フレディはジョンに激しい憎しみを抱き、彼への復讐を考えるようになる。ある日ついに、フレディはジョンに銃口を向けるが、未遂に終わる。フレディはジョンに「3日後にまた来る」という殺人予告を残して去る。そして3日後、フレディは今度こそ復讐を果たそうと、ジョンのもとに向かうのだが…。

改変元:Wikipedia

 

ジャック・ニコルソンデヴィッド・モースの演技は素晴らしかったと思うのだが、中年女性がバスの中でジョンに話しかけるシーンに代表される無駄とも思えるシーン(下記添付画像参照)の数々に加えて、テンポが遅いもんだから映画としては退屈で、俺にはあまり理解できなかった。

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でも一番の要因は、被害者と加害者であるメインの二人に感情移入ができなかったのが大きいと思う。

 

事故を正面から受け止められずに自堕落な生活を続け、元妻にはあたり、出所した加害者を殺そうとするフレディの気持ちはわかるが、なぜだろうか、劇中では全く感情移入できなかった。むしろ、いい歳した大人が何してんねんと見ていてイライラするくらいだったかもしれない。一度は奥さんに電話をかけ、自分の気持ちが溢れ出して号泣。なんだやっぱ根は良い人なんじゃんって思ったら、またすぐ奥さんに愛想を尽かされるあの感じがダメだったのかもしれない。

 

ジョンはジョンで、自分が犯した罪を重く受け止め贖罪の気持ちがあるというのは理解できるものの、3日後に殺しに来ると言われても俺はここから逃げないだとか、フレディが来る前にグラサンかけて一人で「Come on! Come on!」言ってたりだとか、最後の、フレディを娘のお墓に誘導するためにあえて走って逃げるシーンだったりだとか、やっぱり共感できない部分が多い。

 

気になったことと言えば、デヴィッド・モースの走り方ダサすぎないか?笑 役柄とシチュエーション的にあえてああいう走り方してるだけならいいんだが。

あと、ジョンの額の傷がワンシーンだけ左右逆だった気がする。

 

もう一つ、日本の石橋凌がフレディの部下でゲイの日本人という役で出演しているのだが、エンディングロールのクレジットの表記が「RYO ISHIBASHI」ではなく、「RYO ISHABASHI」だったのが気になった。最初は"I"と"A"を間違えたミスなのかなと思ったが、IMDbのキャスト一覧にもRyo Ishibashi ・・・ Jefferey (as Ryo Ishabashi)とあったので、何か意味があるんだろう。

 

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