【映画】COWBOY BEBOP 天国の扉
時空を超えて短時間で惑星間を移動できるようになった21世紀後半の太陽系を舞台に、惑星間航行船ビバップ号を駆り賞金稼ぎを生業とする主人公たちの活躍を描いたアニメの劇場公開版。2071年、火星。高速道路でタンクローリーが爆発事故を起こし、タンクから漏れだした物質で500人以上が死傷する大惨事となる。正体不明のバイオ兵器を使用したテロの可能性があることから、火星政府は犯人に史上最高の懸賞金をかけると発表。貧困に喘ぐビバップ号クルーたちが眼の色を変えたのは当然だった……。
いつものことながら、この手の映画(アニメの劇場版)は基本的にアニメ版(TV版)の延長という感想くらいしか芽生えない俺なので、COWBOY BEBOP全体の感想として残しておく。
アニメ界の名作の一つとして名高い本作。
そのことはよく理解できるが、個人的にはそこまで「グッ」とこない。
誰もが聞いたことがあるであろう、菅野ようこ作曲のOP曲"Tank!"の存在感は大きいし、洋画のオマージュが多用されているだけあって全体的に洒落ていてかっこいい。
しかし、そこが俺にはダメだった。
なんというか、かっこよすぎた・・・
特に、一番人気であろう主人公の「スパイク」
クール過ぎて俺好みの男の主人公ではない。
クールな感じにするならゴルゴのような渋さもほしいところ。
暗い過去を背負ってるにしても、シティーハンターの冴羽獠のような、ある程度前向きな姿勢が感じられて、茶目っ気がある方が好み。
普段のおちゃらけた雰囲気と真剣な場面でのギャップがある方が、かっこいいところが引き立つ。
一方のスパイクは、一人で過去を背負っている印象が拭えなくて、ネガティブな雰囲気が強い。
さあ!ここは仲間に甘えろ!という場面でも、かっこいいセリフを言うだけ言って、どこか釈然としない態度をとる。
どうやらツンデレというわけでもないらしい。
そこが好きな人にとっては本作の魅力の一つなんだろうが、俺にとっては裏目にでてしまった。
俺がスパイクという男を理解できてないだけなのかもしれないが・・・
まあなんにしても、世間一般ほどの評価じゃないってだけで☆4評価なんだけどね。
期待の高さと個人的な「惜しさ」故にマイナスな部分を長々と書いてしまった。
ちなみに、ヒロインのフェイ・ヴァレンタイン(Faye Valentine)は超好み。
名前の響きが個人的にかなり好きだし、なにしろ声優が林原めぐみでたまらない。