映画メモ

映画備忘録 ※ネタバレに注意

■ 邦画

【映画】秒速5センチメートル

本ブログでは新海作品三作目になるが、実はこの秒速5センチメートルが俺が初めて観た新海作品。新海作品に限らず、実際に観た順番と記事の投稿の順番がバラバラで時系列がややこしくなっていることがあるが、本ブログでは備忘録という側面が大きいためそこは…

【映画】言の葉の庭

約45分の短い映画。 「君の名は。」や「秒速5センチメートル」で知られる新海誠が監督。 登場人物は靴職人を目指す高校一年生の秋月孝雄、雪野百香里、そして雨。 この作品はシーンの約8割が雨のシーンで構成されているくらいで、雨が一つのテーマになってい…

【映画】自虐の詩

漫画を原作とした映画。 この類の非現実的なコメディーは漫画だからこそ面白い。映画化に失敗している典型的な邦画の感じ。感動の要素もあるが茶番にしかみえない。キャストの無駄遣い・・・笑 ちゃぶ台返しが印象に残る作品だが、何度かあるちゃぶ台返しの…

【映画】図書館戦争 THE LAST MISSION

kfc22.hatenablog.jp まあだいたいの感想は前作と同じだけど、連続で観たおかげもあってか良い意味で観慣れた。ということで、今回はエンタメ映画として細かいことは気にせずに観ることができた。 多分だけど、前作も原作を知っている人にとってはそこまで違…

【映画】図書館戦争

国家によるメディアに対する取り締まりが「メディア良化法」により正当化されている架空の社会。読書の自由を守るための自衛組織・図書隊の隊員にかつて助けてもらった笠原郁(榮倉奈々)は、憧れの図書隊員になる。担当教官・堂上篤(岡田准一)の厳しい指…

【映画】砂の器

ある日、死体が発見されたが被害者の身許が分らず捜査は難航した。今西(丹波哲郎)と吉村(森田健作)刑事は、事件前夜に被害者と酒を飲んでいた若い男の存在に行き当たり、東北訛りの「カメダ」という言葉を手掛かりに、男の行方を追う。いよいよ迷宮入り…

【映画】なくもんか

父に捨てられ、生き別れた兄弟。互いの顔すら知らずに育った兄・祐太(阿部サダヲ)と弟・祐介(瑛太)。祐太は育ての親を継ぎ商店街でハムカツが名物の店を、弟は売れっ子お笑い芸人になっていた。水田伸生監督、主演の阿部サダヲ、脚本の宮藤官九郎のトリ…

【映画】TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ

修学旅行中に乗っていたバスが事故に遭い死んでしまった男子高校生・関大助(神木隆之介)。目が覚めるとそこは地獄の世界だった。同級生のひろ美に思いを告げずに死んでしまったことを悔やみ、地獄農業高校軽音楽部顧問にしてロックバンドの地獄図(ヘルズ…

【映画】謝罪の王様

水田伸生、宮藤官九郎、阿部サダヲの監督・脚本・主演トリオのコメディー。 他の邦画コメディーにはない安定感とどこか品のある出来上がり。 謝罪のプロとその依頼人たちが謝罪のテクニックを駆使することによって困難を乗り越えていくという着眼点も面白い…

【映画】日本で一番悪い奴ら

柔道の強さを買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。敏腕だが悪い先輩刑事・村井(ピエール瀧)の助言に従い、S(スパイ)を率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと危険な捜査を続けていった諸星だったが・・・ これが実在の不祥事を…

【感想】ピンクとグレー

幼馴染である白木蓮吾(中島裕翔)と河田大貴(菅田将暉)、そしてサリー(夏帆)の三人組。スカウトをキッカケにエキストラや読者モデルの仕事を始める蓮吾と大貴の二人であったが、やがて蓮吾だけがスターになり、三人の関係にも溝が生まれていく・・・ な…

【映画】俺はまだ本気出してないだけ

子持ちで離婚歴がある42歳の主人公・大黒シズオ(堤真一)が会社を辞めてバイトで生計を立てながら漫画家を目指すという、どうしようもないオッサンの話。だが、「本気出してないだけ」で自分のやりたいことをやりながら夢を追うシズオはどこか憎めない。 こ…

【映画】ヒミズ

うん、普通に良い映画だったと思う。染谷将太と二階堂ふみ頑張ってた。なかなか良い演技だった。二人とも泥にまみれながらぶさいくでがむしゃらだった・・・ 二階堂ふみは典型的なアジア系のスタイルの悪さ・・・笑 そこがもちろん好感持てるところだし、そ…

【映画】パプリカ

前記事に引き続き今敏監督作品、パプリカ。 作品に対する肯定的な部分は前記事でのパーフェクトブルーと同じ感じ。監督の才能を感じることができる。あと、本作に関しては音楽が印象的で良い。実は映画を観たのは1年以上前で一度きりだが未だに脳内再生でき…

【映画】パーフェクトブルー【Perfect Blue】

日本アニメ映画界のレジェンドと言っても過言ではないであろう今は亡き天才・今敏監督作品。 海外の映画にも影響を与えているというのだから感服する。 ※ネタバレ注意 約20年も前の作品だというのに、約80分という上映時間の中で、ここまで緻密に抜け目なく…

【映画】告白

なるほど、復讐ってこうやってするのか。 なーんてね。 告白 【DVD特別価格版】 [DVD] 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2011/01/28 メディア: DVD 購入: 3人 クリック: 251回 この商品を含むブログ (279件) を見る 冒頭、担任の森口(松たか子)が無機質に…

【映画】BROTHER

やっぱり俺は北野映画のヤクザもんが好きだわ。中二心をくすぐられる。 日本のヤクザが居場所を失い、アメリカにいる弟を頼って、意図的ではないかもしれないが異国の地で一旗揚げようとするストーリーはありそうでなかったと思う。山本(ビートたけし)の「…

【映画】愛の渦

乱交パーティー(裏風俗)に集まった年齢も肩書きもバラバラの男女たち。 午前12時から5時までの5時間、マンションの一室で彼らの欲望や嫌悪、劣等感が絡み合う。 前記事に引き続き「◯の渦」シリーズということで今回は愛の渦。というのは冗談で、実際はなん…

【映画】恋の渦

あらすじ 友人オサムに女の子を紹介するために、ある若い同棲カップルのコウジとトモコはホームパーティを企画する。一同は紹介されたユウコのルックスにがっかりし、険悪な雰囲気になる。全てが空回りし、微妙な空気のままコンパは終わったはずだったが、そ…

【映画】舟を編む

辞書作りの現場とそれに携わる人たちの人間模様が題材。本作のテーマを端的に表現したタイトル、すげえお洒落。 多くの人が知らない辞書作りの世界を品良くユーモラスに描いている様には高評価。知らなかった辞書作りの世界というのは興味深く、勉強にもなっ…

【映画】二重生活

理由のない尾行がテーマと聞いて中二心をくすぐられた。これは観るしかない。 大学院に通う珠(門脇麦)が修士論文の題材として教授の篠原(リリー・フランキー)から提案された「尾行」。ランダムに対象者を選び、その一人を尾行することで見えてくるものと…

【映画】東京難民

東京と貧困を結びつける安易なお涙ちょうだい映画だと思って舐めてたけど良かった。 普通の大学生・時枝修(中村蒼)がどんどん堕ちていく様を描いている作品。 若いのにも関わらずこんなに簡単に転落してくもん?と感じた人もいるとは思うが、情に流されて…

【映画】桐島、部活やめるってよ

タイトルのインパクトが強いし、話題になってたから観てみたけど普通におもしろかった。 結構笑わせてもらった。 てっきり桐島ってやつが主人公で、神木隆之介が桐島を演じてるのかと思ったら一度も出てこないのな。笑 この群像劇が間違いなくこの作品のポイ…

【映画】百円の恋

本作は斎藤一子を演じる主演の安藤サクラあってこその作品だわ。 彼女の体当たりの演技は本当に凄かった。演技力はもちろんのこと、ボクサーとしての体と顔つきの変貌ぶりも忘れてはいけない。短期間の撮影の中で、彼女の肉体改造に対する努力がなければ本作…

【映画】家族ゲーム

伊丹十三って俳優もやってたの・・・?監督業のイメージが強すぎて知らなかったわ。 あの親父役が彼って気づかなかった。 松田優作、由紀さおりも良い味出してる。 演出もインパクトがすごい。特に食卓が一列のシーンとか目玉焼きをすするシーン。 ただ、そ…

【映画】博士の愛した数式

80分しか記憶がもたない数学博士とその家政婦。 ハートフルな映画。 主演の寺尾聡と家政婦役の深津絵里がハマっていたと思う。深津絵里はこういう自然な演技というか「良い女」を演じるのがうまい気がする。 数学と生活や人生を結びつけていくシーンも豊富で…

【感想】東京交差点【Tokyo Scramble】

3つのオムニバスから成り日本で初めてハイビジョンカメラで撮影された劇場公開映画。 日本の社会問題をテーマにしていて、当時としては斬新な映画だったんだろう。 そして91年公開ということで俺にとっては味があるというかクセが強い。 セリフも演技も演出…

【映画】ミンボーの女

今のところ伊丹監督作品の〜〜の女シリーズの中で一番好き。 とは言ってもマルサ2作品と本作ミンボーしか観てないけど。 今回は宮本信子がミンボー(民事介入暴力専門の弁護士)になって大活躍。 ヤクザに物怖じせず論理武装で毅然と闘っていく様、そしてそ…

【映画】マルサの女2

前作ほどおもしろくはなかったかなあ。 前作と大きく違うのは山崎努がいなかったことと、マルサ感が薄いってこと。 マルサ視点で日本の闇とか権力悪を浮き彫りにしていてそれは面白いんだけど、前作のような「金」のやり取りでのハラハラ感がなかった。 とは…

【映画】マルサの女

国税局査察部 (マルサ) と脱税者との戦いをコミカルに、シニカルに描いた本作。 伊丹十三、山崎努、宮本信子のお決まりコンビ。 とても良かった。 テーマもなかなか面白い。監督の伊丹十三がお葬式の大ヒットでガッポリ稼いだ際に税金をたっぷり持ってかれて…