映画メモ

映画備忘録 ※ネタバレに注意

【映画】風立ちぬ【The Wind Rises】

 

一言で言うと最高だった。

解説とかレビューとかみてみると、たしかにオチとかストーリーは曖昧だし主人公の二郎は妻に対していささか冷たい感じもするからそこに批判があるのもわかる。

 

でも個人的にはそこがいい!自分のエゴに勝てずに戦闘機を作ることを選んだ二郎がいい。それを美化するわけでも卑下するわけでもない。良い意味で、宮崎駿がやりたい放題やっていたと思う。

 

登場人物に多くを語らせず、視聴者に考えさせる。

そして物語には歴史的背景と、監督自身の個人的な嗜好やユーモア、遊び心と余裕が散りばめられている。

 

零戦ができあがるまでの奮闘を基に戦争の悲惨さみたいなメッセージが強い映画なのかと思っていたけど、そういった感じの印象はあまり受けなかった。

宮崎駿は左寄りで有名だし別に戦争や零戦を美化しているわけではないと思う。左=戦争反対ではないけども。

 

観ていて心地よかったし、ユーミンのエンディング曲・ヒコウキ雲も本編と合っててよかった。本作のために書き下ろした曲なのかと思ったレベル。


二郎みたいな職人肌の男にロマンを感じて憧れるし、妻の菜穂子みたいな奥さん欲しいなって思った。笑


巨匠、宮崎駿の最後の作品だからこそ可能になったって感じ。ふさわしいって感じ。



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