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徒然と書くさ

米国在住の若輩者による備忘録、雑記です。   ※映画の備忘録記事はネタバレに注意

【映画】ベター・ラック・トゥモロー【Better Luck Tomorrow】

 

はい、ハンについてのサイドストーリー、ワイスピの3個目の短編映画〜って軽いテンションだったのに、ちゃんと調べたら思ってたのと違った。まず本作は短編じゃない、100分くらいの尺。そしてワイスピの短編映画じゃないってこと。

どういうことかと言うと、ワイルド・スピードシリーズの3〜6作目の監督がジャスティン・リンって人なんだけど、本作はこの監督の初期のもの。ジャスティン・リン監督の隠れた名作って捉え方をしている人もいれば、この作品が絶賛されたのを機に注目を浴びたって捉え方をしてる人もいる。

ハンは本作の重要キャラクターの一人で、監督が個人的に気に入っているのか周囲の反応が良かったのかはわからないが、そのまま全く同じキャラとしてハンをワイスピでも使ってるって経緯。まあだからハンの過去を描いた作品、ワイスピの関連作品っていうのも間違いではない。

日本では未公開だと思われるから邦題もそのままカタカナにしただけでオフィシャルな邦題があるのかすらわからない。

 

簡単にこの映画を説明すると、優等生であるアジア系アメリカ人高校生の青春映画。キャッチフレーズは「優等生をナメるな (Don't Understimate Overachievers)」らしい。

中盤まではメインがアジア系ということ以外は典型的なアメリカの青春映画って感じ。ちょくちょくコメディー要素もあり、良くも悪くもゆるい。

しかーし! 終わってみると、おーーーってなる。(語彙力のなさ)

 

優等生として満たされた生活を送っているが故に感じる虚無感。アジア系アメリカ人ということでアメリカのハイスクールでは「完璧」な存在にはなり得ない。その心の奥底に秘められた、でも大きな苛立ちから仲良しグループであるアジア系ボーイズたちが崩れ出していく様は予想外で本当に面白かった。アメリカに住んでいる日本人として近いものを感じたし、周りのアジア系アメリカ人をみているのもあって実によく共感できる。被差別ということを前面に出さずに、日常生活の中で自然とこれを描写していたのがリアルでうまいなあと思った。監督自身もアジア人だからこそ、ここまで完成度の高いものになったんだろう。この表現力が本作が評価されている一番の要因だと思う。

 

観ていて思ったのはこのボーイズたち、なんか (一部の) 慶應の付属校の高校生たちみたいだなって。

頭が良い高校生のやんちゃの仕方とか暇の潰し方ってこういう感じ。

 

コールガール?ストリッパー?が真っ裸で映った時は唐突だったからびっくりしたね。

 

 

ワイスピファンで全作品を一応網羅しておきたい人、ハンの過去が気になる人に限らず独立した一本の映画としてもオススメしたいんだが、冒頭でも触れたように多分日本未公開だろうし有名な作品でもないので観るとしたら英語で観るしかないと思う。ネットで軽く日本語字幕版も探したが、英語字幕版すら見つけられなかった。笑 あるとしても違法ダウンロードと思われるサイト。

 

笑いあり、切なさありの作品。

 

 

Better Luck Tomorrow

Better Luck Tomorrow