【映画】百円の恋
本作は斎藤一子を演じる主演の安藤サクラあってこその作品だわ。
彼女の体当たりの演技は本当に凄かった。演技力はもちろんのこと、ボクサーとしての体と顔つきの変貌ぶりも忘れてはいけない。短期間の撮影の中で、彼女の肉体改造に対する努力がなければ本作のメッセージも薄れてしまっただろう。間違いなく最近の日本の大女優のうちの一人。決して容姿端麗とは言えない女優だが、演技派の彼女のような女優がもっと注目されるべきだし、世に出てくるべきだと思う。
作品全体で言うと正直「普通」だったが安藤サクラによる深みを加味して星4つ。
コメディーとして結構笑えた部分があった。
- 薄い生地のパジャマからちゃんとパンツ透けてるのがリアル。
- 2014年の映画なのにマイミク切ったのくだりが時代錯誤過ぎてシュールで懐かしい。中年だとまだ使ってる人がいても不思議ではないが。
- 「人種差別だーって大騒ぎして。だから外人大嫌いなんですよね馬鹿だからあいつら」他の邦画ではあまりない感じのこのブラックジョークのセリフが良かった。
- 妹と喧嘩して実家飛び出したのに家から近い100円ショップ(コンビニ)で働き出したのはちょっと違和感。お互い生活圏内近いから会うだろうに。
- 百円生活ってコンビニの名前だったのかよ。途中まで何かのキャンペーンかと思ってた。
- 途中から入った若いバイトのまじすかがツボ。特に強盗の場面。