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徒然と書くさ

米国在住の若輩者による備忘録、雑記です。   ※映画の備忘録記事はネタバレに注意

【映画】モンスター【Monster】

 

実在した元娼婦の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの生涯を映画化した本作。

 

娼婦のアイリーン(主演・シャーリーズ・セロン)がセルビー(クリスティーナ・リッチ)にバーで声をかけられる冒頭の場面で "Get your fucking hands off me. You dumb dyke!" このセリフがツボで笑った。そしてこのセリフからもわかるようにアイリーンは品がない。

セルビーとの関係を中心に、アメリカ犯罪史上初の女性連続殺人犯のアイリーンが連続殺人に至るまでを描いているわけだが、どうも入り込めない。

幼少期の生い立ちだとか娼婦だとか・・・いろいろ同情の余地があり、この描写が響く人には響き、評価が高い作品なんだろうけど俺からすれば彼女はただの凶悪殺人犯でしかなかった。

 

理由は上でも言ったように彼女には品がないということ。終始言葉遣いが汚くてとにかく頭が悪い。彼女のように恵まれない環境に身を置く人はたくさんいるが、だからと言ってみんながみんな彼女のように"不良"なわけではない。セルビーとの二人の関係にしても、同性愛者でなかなか"パートナー"に出会えないセルビーが頭の悪い貧乏なアイリーンを利用し、金と心の拠り所が欲しいアイリーンがセルビーを利用しただけに思える。実際、最後は裏切られる形でアイリーンは死刑になる。俺からすればアイリーンは自分のせいで社会に溶け込めていないだけであって、彼女に一切の同情もわかない。

何が言いたいかと言うと、実話を基にしているからしょうがないのだが、この作品の一番の見どころであろうストーリーに共感はできないし映画としての芸術も感じない。「誰がモンスターを生み出したのか」というテーマ?メッセージ?に対して、アイリーン自身の先天的な問題のせいとしか思えなかった。後天的な問題があるように描きたかった、もしくは実際にあるのかもしれないが俺にはあまり感じられない。

 

良かったところは、何と言ってもアイリーンとセルビーを演じた二人の演技。特にシャーリーズ・セロンは増量もして完全になりきっていた。言われなければ彼女が本人だと気付かなかったっと思う。ただ、本人に寄せるメイクをしているとは言え、失礼な言い方になるが白人女性は太ったりちょっとでも劣化するとだいぶ印象が変わるということを再認識させられた。笑 シャーリーズ・セロンにしてもクリスティーナ・リッチにしても俺が知っている彼女たちの姿が全くない・・・それだけ演技が見事だったと思うことにしよう。

 

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