徒然と書くさ

若輩者による映画備忘録、雑記 ※映画の備忘録記事はネタバレに注意

【映画】二重生活

 

理由のない尾行がテーマと聞いて中二心をくすぐられた。これは観るしか。

 

大学院に通う珠(門脇麦)が修士論文の題材として教授の篠原(リリー・フランキー)から提案された「尾行」。ランダムに対象者を選び、その一人を尾行することで見えてくるものとはーーー。

 

尾行が物語の要である本作だが、珠の尾行が案の定下手すぎて笑う。

尾行というのは実はとても難しいもので、探偵学校でも尾行の授業があるくらいだから、素人である彼女がいきなり尾行をしてみても下手なのはしょうがない。だが、いくらなんでも下手すぎる。接触してはいけないと言われているにも関わらず、対象者A・石坂史郎(長谷川博己)との距離感が近い。ある程度会話を聞く必要があることを考慮してもうーん・・・って感じ。結果バレるし。

とは言っても、なんだかんだ尾行がバレるまでの展開はそこそこハラハラして面白かった。俺の中二病さまさま。尾行がバレてから、一気につまらなくなった印象。哲学的な映画だからある程度退屈になるということを考えれば、尾行に着眼するのは面白いアイデアだと思うし、むしろ全体的にはよく頑張ったと言えるかもしれないが。

 

後半より尾行がバレる前の前半が面白かったと言ったが、前半は前半で展開が分かり易すぎた。どうせ対象者は浮気してますとかってオチだろうなあって思ってたら本当に浮気してるし、そこから浮気がばれて珠も巻き込まれる感じだろうなあっていうのも見事に当たった。予想外だった展開があったのは、後半になってから。対象を変えた二人目の対象者Bが教授の篠原だったことと、そして彼が奥さんをレンタルしていたこと。そういう意味だけで言えば後半の方が良かった。

 

哲学的な映画として陳腐と言えば陳腐なんだが、共感できるところは共感できた。例えば、尾行をするということは他人の人生を覗き見ることで云々のくだりとか。石坂がラブホで珠に言っていた、なんで生きているのかとかそういう哲学的なことって、誰だってそれなりに考えてるしそれでもわからないことだから陳腐云々。哲学的なものを深く考えようとしていることこそがナンセンスで陳腐みたいなこの彼の考え方、作品を通してこのことをあえて表現しているとすれば、ちょっと陳腐に感じるくらいが制作側の思うツボなのかもしれないとか思ったけど深読みし過ぎ?

 

珠を演じた主演の門脇麦って好き嫌いが分かれる女優だろうなあって思った。

ちなみに俺は結構好き。なんかエロい。

 

二重生活 [DVD]

二重生活 [DVD]