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徒然と書くさ

米国在住の若輩者による備忘録、雑記です。   ※映画の備忘録記事はネタバレに注意

【映画】レッド・サン【Soleil rouge】

■ 評価 ★★★★☆ 【 映画 】 ■ 洋画 ■ 1970年代 ・アクション ・西部劇

 

侍と西部劇のコラボとかいう聞いただけでワクワクする作品。現実にあったとしてもおかしくはない組み合わせというのも面白い話。しかも、フランス・イタリア・スペイン共作の映画で、日本映画を代表する三船敏郎とハリウッド映画を代表するチャールズ・ブロンソン、フランス映画のスター、アラン・ドロンの世界三大スターが共演した異色の作品。女優陣はウルスラ・アンドレスとキャプシーヌで脇を固める。

 

時代考証に関しては、映画だから多少ファンタジーな部分があってもおかしくはないのであまり気にならなかったが、侍(武士道)の在り方は見過ごせなかった。生粋の日本男児で知られる三船敏郎が出演してるんだから、せめて侍の描写はちゃんとしてもらわないと・・・っていう。

例えば、クリスティーナに手を上げたリンクに対して何も言わないところや、リンクに言われるがまま売春婦にお世話になるところ。まあこの辺は、郷に入っては郷に従う精神や、侍と言えども普通の男ということで、特別美化していないだけだと考えれば納得できる。そもそも俺、侍とか武士道とかに詳しいわけでもなくイメージで言ってるだけなんだけどね。

ただ、金の在り処がわかるまでゴーシュは殺さないと男の約束を交わした侍・黒田重兵衛がゴーシュを殺そうとしてしまうシーンにはクエスチョンマークついたわ。いくら敵討ちとは言えねえ?侍なら男の約束守ろうぜ・・・と思ったね。仮に男の約束を守れないくらい敵討ちが大事だとしたら、コマンチとやり合ってる時にでも仕留めることできただろうよ。躊躇はしてたし、あれは衝動的なものなのかもしれないが、侍とカウボーイ、互いの譲れない想いをどう消化してエンディングに繋げるのかが気になってたからあのオチはとにかく残念。書いていて思ったんだが、もしかして黒田は、万が一を想定してリンクを助けるために後ろで構えただけ?

 

あと、黒田とリンクの男の友情がイマイチ伝わってこなかった。文化にしろ信念にしろかなり違う二人なのに、あそこまでの友情が芽生える何かがあったか・・・?

本物の男にしかわからない世界なんだよと言われればそれまでなんだが。笑 

 

好きなところは、古い映画だからシンプルでごちゃごちゃしてないところ。男臭さ。名優たちの共演もいいね。特にチャールズ・ブロンソン渋すぎかっこよすぎ。そして三船敏郎の凄さを実感した。演技力っていうか俳優としての地位的な意味で。

刀と短刀を十字架に見立てて埋葬するシーンもなんか粋で好き。あと刀を電線?に吊るしておくラストシーンも。

 

西部劇は他のジャンルに比べたら絶対数も少ないし特別好きなわけでもないから今後あんまり観ない気がするけど、西部劇は西部劇だから他に代用きかないし・・・西部劇のジャンルを新たに作るのがなんか癪。笑

 

どうでもいいけど原題がSoleil rouge(多分仏語)なのかSoleil Rougeなのかがすごい気になる。サイトによってrougeのrが小文字だったり大文字だったりする。

ちなみに英題はそのままRed Sunらしい。

 

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