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徒然と書くさ

米国在住の若輩者による備忘録、雑記です。   ※映画の備忘録記事はネタバレに注意

【映画】L.A.コンフィデンシャル【L.A.Confidential】

■ 評価 ★★★★★ 【 映画 】 ■ 洋画 ■ 1990年代 ・クライム ・サスペンス / ミステリー ・ノンフィクション系 ・実写化 / 映画化

 

大物マフィア、ミッキー・コーエンの逮捕によってL.A.の暗黒街では後釜を狙うものたちによる血みどろの抗争が繰り広げられる。そんな折に刑事に抜擢され正義感に燃えるエドだったが、伝説的な刑事であった父親や彼のキャラが災いして同僚たちから反感を買ってしまう。新人でエリートのエドと同僚刑事たちがある事件を追っていく。

 

正義とはなにか、というテーマで話が進んでいくもんだと思っていた。実際、劇中(特に前半)では「正義」というワードが何度も登場する。それぞれの正義が交錯するような話はありきたりだが、刑事としての在り方なんてことを考えながら観ることができて普通に面白かった。現場を経験するにつれてエドが垢抜けていく様もまたありきたりな展開なんだが、良い。

しかし、繰り広げられていたのはそんなシンプルな正義感の対立ではなかった。警察内部の腐敗が発覚するからだ。エドを含め数人の刑事たちが裏に潜む悪に勘付いてからの展開は小どんでん返しの繰り返しといった感じ。黒幕は容易に推察できたが(制作側に黒幕を隠す気あんまないと思う)、それでも面白かった。

エド(ガイ・ピアース)、ジャック・ヴィンセンス(ケヴィン・スペイシー)、バド・ホワイト(ラッセル・クロウ)、ダドリー・スミスジェームズ・クロムウェル)という錚々たる俳優陣が刑事を演じている。これだけでも一見の価値ありなんだが、それぞれの俳優と役柄が絶妙にマッチしていたことでかなり重厚な仕上がりになっていたと思う。特にケヴィン・スペイシーが秀逸。

 

明確なヒーローが誰もいないオチも良かったね。

 

こんだけ綿密に練られた作品だが、一つだけ腑に落ちないことがあった。ヒロインの立ち位置にあたる娼婦・リン(キム・ベイシンガー)がエドと寝たこと。上からの指示とは言え、愛するバドを裏切ったのにはうーん・・・いや、上からの圧力もあったし、ゆーても彼女は娼婦なわけだから納得の範囲内ではあるんだけど、他のストーリーが緻密で自然な仕上がりだっただけに俺にはこのシーンが浮いてしまった。

 

第64回ニューヨーク映画批評家協会賞ならびに第23回ロサンゼルス映画批評家協会賞で作品賞を受賞。第70回アカデミー賞においても9部門にノミネートされ、作品賞の最有力候補と目されていたが、同年末に公開された『タイタニック』が史上最多タイ記録となる11部門を受賞し、本作の受賞は助演女優賞脚色賞の2部門に止まった。 (Wikipedia)

 

こんなに良い映画の知名度が、日本では評価に比べて一般的に結構低いのはなぜかと思っていたが・・・なるほど、運が悪い。笑

 

 

話が結構複雑で登場人物名も似てたりで、ついていくのがちょっと大変だったが、何度観ても楽しめる作品だから観直すのに抵抗はない。むしろ二度以上観てこその映画かもしれない。

 

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