映画メモ

映画備忘録 ※ネタバレに注意

【映画】7つの贈り物【Seven Pounds】

 

過去の事件により心に傷を負った謎の男ベン・トーマス(ウィル・スミス)はある計画を立てていた。親友のダン(バリー・ペッパー)にだけ打ち明けられた計画は、見知らぬ7人の他人に彼らの人生が変わるような贈り物をすることだった。そして計画実現のためには、その7人でなければならない特別な理由があった……。

シネマトゥデイ 

 

感想

最後の15分くらいまでは、誰もが予想できるようなわかりやすい伏線を張っておきながら核心をハッキリさせない展開に、ひたすらモヤモヤして退屈でしかなかった。この時点では☆2の評価をつけるつもりだったくらい。

 

ウィル・スミスが主演を張るような映画なのにここまでつまらないなんてことはないだろうと思っていたら、期待通りラストで裏切ってくれた。

裏切ってくれたと言っても、大どんでん返しがあったわけでもなく、さっき触れたように誰もがある程度は読める展開。多少は驚きもあったが、一本とられた!というよりはやっと真相がハッキリしたという思いの方が強い。

 

以下ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の不注意で起こした交通事故で、妻を含めた7人の命を奪ってしまったベン。贖罪の気持ちから、7つの贈り物(目、心臓、肺、腎臓、肝臓、髄液、家)を送るにふさわしい「良い人で助けが必要な人」探しが始まるわけだ。このことに関してとりあえず一つ言いたいのは、家(財産)は被害者の遺族に送れよって思った笑 少なくとも、DVに困ってるどこにでもいそうなメキシコ人の母親と子供たちではないだろうと。贈り物をもらった他の人たちに比べてそこまで「良い人」って感じでもなかったし。

 

内容が内容だけに扱うのが難しいと思われる本作だが、「幸せのちから」と同じ監督(スタッフも?)による作品ということで、人を感動させるのがうまいなと思った。特に挿入音楽のチョイスとかね。途中まであんなにモヤモヤ・イライラしてて、オチまである程度読めていたにも関わらず、自分の命まで張るベンの心の痛みに不覚にもちょっと感動してしまった笑 冷静に考えれば、犯罪まで犯して「良い人探し」をしてるわけだし、現実的には結構不気味で不可解な行動とも言えるんだけどね。

 

☆4までつけたのは、ウィル・スミスの演技に対して。

暗い役柄を見事に演じきっていたと思う。