【感想】ミスト【The Mist】
『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のフランク・ダラボン監督がスティーヴン・キングの小説を映画化。霧の中に潜む謎の生物に追いつめられ、常軌を逸し、やがて極限状態に陥っていく姿を描いたパニック・ミステリー。
B級映画だと思って全く期待していなかったこともあってか、反動がでかい。
B級どころか優秀な監督が作った映画だった・・・
なんといってもラストのアレ。
賛否両論あるみたいだが、予想外だったこともあって俺はかなり好き。
希望を捨てて集団自決するのちょっと早すぎない?とも思ったが、
謎の生物に車を囲まれ、襲われ始めてから集団自決
→さあ残るは俺だけだ!殺してみろ!
→目を閉じて死を覚悟。絶体絶命!
→バン!バン!バン! ・・・ん?
→軍によって生物は殺され霧も晴れる
って展開は、もっとなしだわと思う。
ラストに注目が集まりがちだが、ラスト以外も悪くはなかったと思う。
あの宗教オバさんの存在はあながち馬鹿にできない。作品的にも現実の社会でも。
日本では考えにくいが、アメリカならああいうことは十分起こり得る気がする。
恐怖での集団ヒステリー、謎の生物よりも実は同じ人間の方が怖いといったようなメッセージはありがちかもしれないが、やっぱりあの宗教オバさんのキャラは嫌いになれない。
謎の生物のCG?はそれこそB級感満載だったが、時代もあるのでご愛嬌。
そもそも設定自体のB級感が半端ない。
どこかクセになりそうで、後味を残してくる、そんな作品。