映画メモ

映画備忘録 ※ネタバレに注意

【映画】セルピコ【Serpico】

 

ニューヨーク市警に蔓延する汚職や腐敗に立ち向かう警察官の実話に基づいた作品。

 

雨の降る夜、救急病院に一人の重症の警察官が運び込まれた。彼の名前はフランク・セルピコニューヨーク市警の麻薬課刑事だ。セルピコは捜査中に同僚の警察官によって銃撃され、負傷したのだという。そのニュースを聞いた彼の上司は、「俺はセルピコを撃ち殺したいと言っていた警察官を6人知っている」と部下に語った。

何故セルピコは本来味方であるはずの警察組織内に多くの敵を抱えていたのか?物語はセルピコの警察学校の卒業式まで遡る。  (Wikipedia)

 

感動の名作のはずだが俺にはただただ長くて退屈だった。

 

所謂アメリカン・ニューシネマ時代の作品ということもあってか、作品を通して暗くて正義感に満ち溢れた若者万歳な感じ。別にアメリカン・ニューシネマ時代のテイストが嫌いなわけではないから単純にこの作品が合わなかっただけだろう。ストーリー的には好物なのに。

 

リアル過ぎてテンポが遅いの。もうちょっとエンターテイメント的な要素があったほうが楽しめたかなとは思うけど作品の題材が題材だし作られた時代が時代だからしゃーない。

 

評価も高いし良い映画なんだろうけど俺の好みではなかったという結論に至る。

 

自分の信念や正義を貫き通すセルピコアル・パチーノ)はかっこいいんだが、もうちょっと自然に人を惹きつけてしまうような、カリスマ性的なものを持ち合わせているヒーローの方が個人的には好きかな。劇中でも頑固でどんどん敵を増やすじゃん?

その孤独感もこの映画の大切なポイントなのはわかるけど、同じ熱量でももっとうまくやれちゃう人っているじゃん?

 

例えるなら、100mの大会で優勝するのが目標だとするじゃん?

一方は闇雲に来る日も来る日も山で一人でダッシュしてる感じ。で、勝手に孤立してる感じ。

もう一方は、超優秀だけど頑固な指導者から教えを受けるために頭を下げ続ける感じ。そのうち指導者や周りがその熱意に折れて周りの人間も自然と味方になっていく感じ。

 

同じ能力で同じ熱量、100mの大会で優勝という同じゴールを目指すのなら俺は後者の方が正直好きだわ。

 

 

あと、俺はおっさんになってからのアル・パチーノの演技の方が好きだなって思った。

ヒッピースタイルのファッションが結構洒落てた。

 

 

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