【映画】プリンセス・トヨトミ
「鴨川ホルモー」で知られる万城目学の、直木賞候補にもなった小説を映画化した歴史ミステリー。
鬼の松平(堤真一)を含む会計検査院の調査官である3人が、東京から大阪へと実地調査に赴く。不審な財団法人を見つけ徹底的に調査したことをきっかけに、約400年もの間守られてきた秘密が発覚し、大阪中を巻き込む大騒動に発展していくさまを描く。
人気作家原作の作品だけあって、物語が壮大。
完全なフィクション作品とはいえ、史実を絡めた着眼点やアイデアもさすが。
とはいえ、見方を変えれば設定に無理があって非常に馬鹿げたフィクションなので、コメディーとして割り切って観る方がいいかもしれない。主演の堤真一と大阪国総理大臣を演じた中井貴一の存在あってこそ保った映画だと思う。
むしろ、彼らのような豪華な俳優は起用せずにコメディー路線に寄せた方が良かったかも?
昔ながらの親父とせがれの父子愛というテーマ?は個人的に好きだったが、物語が壮大なだけにそれで終わり?とどこか物足りなさを感じた。
最後のシーン、豊臣家の子孫を逃がしてやった侍が松平の祖先だったみたいな遊び心を入れてくる感じ、個人的には陳腐に感じて余計だった。