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徒然と書くさ

米国在住の若輩者による備忘録、雑記です。   ※映画の備忘録記事はネタバレに注意

【映画】ブロークン・シティ【Broken City】

 

利権を利用して自分に都合の良い再開発計画を滞りなく進めたいホステラー市長(ラッセル・クロウ)と、その市長に妻の浮気調査を頼まれた元警官の私立探偵・ビリー(マーク・ウォールバーグ)。実は依頼された浮気調査というのは市長にとって都合が悪い敵を見つけ出す為でただの名目。利用されていただけだと知り、自分も殺人の一端を担ってしまったという自責の念もあってビリーの正義感が爆発。打倒市長を目指し闘っていく。

 

出演者は結構豪華なのに政治ネタだからか結構地味な感じの作品。政治ネタも地味目な空気も嫌いじゃないが、単純に本作はあまり面白くなかった。

悪事が明るみに出る前に(実は弱みを握っている)探偵を雇うことによって市長が手を打つという脚本は面白かったのだが、結局ありきたりな政治の腐敗 VS 正義という構図。

自分の保身に走らず正義を貫くビリーはたいしたものだが、探偵事務所の多額の赤字を帳消しにできるほどの報酬を用意されているにも関わらず自ら首を突っ込んでいく様があまり現実的ではない。ビリーに「葛藤」や「迷い」みたいな描写がもっとあればまだわかるんだが、それもあまり感じられず。警察を辞めるきっかけになった7年前の事件以来断酒も続けているし贖罪の気持ちがあるのはわかるんだが、事件の被害者の姉である彼女とも簡単に喧嘩別れしてしまうしビリーの正義感についていけないというか感情移入ができない。7年前の伏線が「弱み」以外はうまく活かしきれてないように感じた。さっきも触れたが、政治の腐敗(大きな力)と正義(小さな力)というありきたりなプロットにちょっと斬新なストーリー(綺麗事)を押し込んだものを観せられたという印象。

 

そのビリーも最後には市長との潰し合いで罪を償う形になるから、上手くいきすぎ・綺麗すぎというわけではなくまだ良かったが、警部がグレーゾーンで上手くやってる感じとかなんかもやもやが残る。エンタメとして綺麗事に突っ走るか現実的にいくか、どっちかに絞って欲しかった。

 

市長の妻役・キャサリン・ゼタ=ジョーンズは個人的に色気があって好きな女優の一人なんだけど、今回はあんまりハマってなかった気がする。勝手にフランス出身の女優だと思いこんでたけど彼女イギリス人なのね。笑

秘書兼助手役のケイティは良い仕事してた。最後もビリーとの未来の関係を匂わすような感じで終わるし。

 

マーク・ウォールバーグは主役を張るような外見じゃないのにその自然な存在感には毎度のことながら感服する。

 

 

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