徒然と書くさ

若輩者による映画備忘録、雑記 ※映画の備忘録記事はネタバレに注意

【映画】ペイルライダー【Pale Rider】

 

あらすじ

1880年頃のカリフォルニアのとある峡谷。町を興こした名士コイ・ラフッドと、金の採掘でギリギリの生活を送る村人たちとの間に採掘の権利を巡る小競り合いが繰り返されていた。ラフッド一味が村人たちに嫌がらせを行い続けた結果、村人たちの気力は限界に近く、採掘権を泣く泣く手放すところまできていた。そんな折に偶然現れたのが相当な腕っ節の強さを持つ流浪のプリーチャー(牧師)。彼は村人たちを救うことができるのか・・・

 

感想

プリーチャーを演じるクリント・イーストウッドの寡黙さというかニヒルさと西部劇のコンボ。「イーストウッドかっけえええ」を楽しむ映画。

 

イーストウッド好きの俺得。

例によって例の如くイーストウッドはかっこよかったんだが、いつも程ではなかった。その理由はシンプルで、本作の正義(イーストウッドと村人)vs 悪(ラフッド一味)の内容にあまり共感できなかったから。要は「悪」がそれほど「悪」に感じられなかった。

 

まず思ってしまったのが、ラフッドのような開拓者がいなければ今のような便利な世の中にはなっていないということ。古き良き生活を守りたい人もいれば新しく先進的な生活を手に入れたい人もいる。どちらの気持ちもわかる。この時点では俺的にイーブン。

とは言え、ラフッド一味は村人たちに嫌がらせを行う。今で言えば地上げ屋みたいなもんか。動物を殺したり家を壊したりかなり乱暴だが、「合法的」な範囲内(当時は?)らしい。

ラフッド一味がインフラを整備して町を発展させたいなんて本当に思ってるとは到底思えない。むしろ、私利私欲に任せているだけだろう。ただ、「映画の悪役」としてはちょっと弱い気がする。上述したように最初のうちは「合法的な嫌がらせ」で済ますつもりだったんだから・・・笑

しかも!プリーチャーの活躍があったとは言え、ラフッド側は各家庭に1000ドル与えるからそれでお互い手を打とうと平和的な解決策を示してきた。簡単に調べてみたところ、当時の1000ドルと言えば現在の貨幣価値で約300万円らしい。

The Inflation Calculator

決して多くはないが、不安定な生活をしてた人たちにとってはそこまで少なくもないと思う。

 

あと、少女がプリーチャーに女として惚れちゃうとことか、その少女の演技があまりうまくないところ、そして敵役として7人のガンマンが登場してくるところなんかはちょっと安っぽく感じた。もしかしたら七人の侍を意識してるのか?笑

 


村人たちが決起するシーンは良かったけどね。

 

「今、金に転ぶなら次は幾らにするんだ?次は2000ドルか?」

 

この一人の村人の一言には、映画的にも実際の感情的にも大きなものがあるよね。

一獲千金を狙い遊牧民みたいな暮らしをしている村人たちとはいえ、その地を故郷だと誇りを持って生活しているわけだから。

というか、どちらかというと、遊牧民みたいな不安定な生活をしているからこそ、時代的にも一度金で買われてしまったら今後は幾らで故郷を売るんだ?っていう感じか。

 

 

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