【映画】言の葉の庭
約45分の短い映画。
「君の名は。」や「秒速5センチメートル」で知られる新海誠が監督。
登場人物は靴職人を目指す高校一年生の秋月孝雄、雪野百香里、そして雨。
この作品はシーンの約8割が雨のシーンで構成されているくらいで、雨が一つのテーマになっている。
ネタバレしないようにざっと感想を羅列すると、
百香里の職業が◯◯だったことが予想外でびっくりだった。
短歌のくだりが洒落ててかっこよかった。
こんなロマンチックな展開の恋愛をしてみたい。
とまあこんな感じ。
作品全体を通しては、いつもの新海誠作品という印象を受けた。
つまり、トゲがない大衆受けする綺麗な映像とストーリーといった感じ。
本作に限ったことではないが、この新海ワールドが好きか嫌いかによって評価が分かれるんじゃないかと思う。
新海監督本人もあえてこういう映画を作っているのだろうし、俺はこういう世界観が特別好きなわけでも嫌いなわけでもないのである程度色眼鏡なしでみることができた。
本音を言うと、こんな大衆受けを狙ったような陳腐な作品はクソだ!みたいなことを言い放ってみたいところだが、映画評論家でもなければロックンローラーでもない俺。普通に☆4つ。
ちょっとネタバレになるけど、孝雄と百香里、最後にキスくらいしてほしかった。純愛過ぎて俺には不完全燃焼・・・笑
【映画】タクシードライバー【Taxi Driver】
ニューヨークの夜の街を、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、孤独感を背負いながら当てもなく走り続ける元海兵隊のタクシー運転手のトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)。ついには自分の存在を世間に知らしめるため過激な行動に走る姿を描く。1960年代後半から1970年代中頃にかけて隆盛を極めたアメリカン・ニューシネマの最後期にして代表的な作品とされている。
初デートでポルノ映画に連れて行ってしまい相手にドン引きされるドラヴィス。しかも、自分のしたことのヤバさに気づかず逆ギレしだす始末。
そんな主人公に感情移入も何もない。ただのクレイジーな男の話じゃないか。なんでここまで美化され評価を得ているのかと見終わって思ったが、アメリカン・ニューシネマというジャンルや監督がマーティン・スコセッシだということを考えると納得ができた。
トラヴィスのような男と、誰もが抱いたことのある一般的な心の虚無感のようなものを照らし合わせる映画的な芸術がこの作品の見どころの一つで、作品を通して質の高いブラックジョークや皮肉みたいなものを見ていたんだろうなというのが最終的な俺の感想。この解釈が正しいのかはわからないが、そういう側面があることにすぐ気がつくことができなかった。
娼婦役の少女がジョディ・フォスターだったということにも気がつけなかったよ・・・
JazzyなBGMが良き。