映画メモ

映画備忘録 ※ネタバレに注意

【映画】秒速5センチメートル

 

本ブログでは新海作品三作目になるが、実はこの秒速5センチメートルが俺が初めて観た新海作品。新海作品に限らず、実際に観た順番と記事の投稿の順番がバラバラで時系列がややこしくなっていることがあるが、本ブログでは備忘録という側面が大きいためそこはご愛嬌ということで。

 

あらすじ・概要

題意は「桜の花びらが舞い落ちる速度」。新海が監督、原作、脚本、絵コンテ、および演出までを手掛けた劇場作品で、惹かれ合っていた男女の時間距離による変化を「桜花抄」、「コスモナウト」、ならびに「秒速5センチメートル」という短編3話の連作構成で描く。全63分。 (Wikipedia)

 

☆5評価。

初めての新海作品だったということで、普段あまりアニメを観ない俺にとってはジブリやディズニー以外のアニメ映画というだけで新鮮で衝撃が大きかった。正直、観る順番が違っていたら☆4くらいの評価になっていたかと思う。

 

kfc22.hatenablog.jp
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とは言っても作品自体も個人的にはかなり良かった。

まず、綺麗な映像と桜のコラボ。そして「秒速5センチメートル」という可愛らしくてどこか品を感じるタイトルセンス。

そして、1話目と3話目の貴樹と明里の淡い恋愛。引越しを機にお互い文通で想いを馳せ、溢れ出す想いが遠路遥々電車で会いに行くという行動へ繋がる学生らしい恋愛。それもやがて疎遠となってしまい社会人になった2人・・・というバッドエンドでもハッピーエンドでもない切ないオチ。自分で書いていてなんだか気持ち悪いが共感できる部分が多かった。

 

強いて気になったところを挙げるならば、テーマが似てるとはいえ、なぜ真ん中の2話目に他の話をいれたのかということ。その意図は定かではないがタイトル的にも1話目と3話目の貴樹と明里の話だけでよかったような気もする。

 

蛇足だが、他に小説版と漫画版があるようだけど調べてないからどれが一番最初のリリースかわからない。多分ほぼ同時期だろうし、新海監督による一連の作品と考え、「実写化/映画化」のカテゴリーには入れないでおく。

 

秒速5センチメートル

秒速5センチメートル

 

 

【映画】ザ・ドア 交差する世界【Die Tür】

 

ドイツの作品。

 

あらすじ・概要

「偽りなき者」でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞したデンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセン主演、過去と未来を繋ぐ扉がもたらすパラレルワールドを舞台としたSFサスペンス。自らの不倫中に娘を事故で亡くし、妻にも愛想を尽かされ全て失った画家のダビッド。自暴自棄となった彼はある日自殺を試みるが、そこで不思議な扉を発見する。その扉は、娘を失ったあの日に繋がっていた。信じられない思いながらも、ダビッドは扉のあちら側にいる娘を救出することに成功する。ところが、安堵もつかの間ダビッドは不審人物と見なされ襲われてしまい、勢い余ったダビッドは相手を殺してしまう…のだが、なんと相手は“もう1人の自分”だった。果たして、ダビッドが辿る運命とは。  allcinema ONLINE

 

 

ストーリーの展開は上のあらすじ通り。

開始して数分でテンポよくキャラ付けと本作の設定がわかったのは良かった・・・が、ドアのくだりからうーん・・・

ドアを開けたらその先は・・・なんて何時代だよと思わずツッコミたくなってしまう。SF界でも近年稀な展開を、そもそもSFが苦手な俺が好きになるのは難しかった。

それ以外は現実世界に忠実な感じだから、ドアのくだりが余計陳腐に感じられてしまう。それでも、後半から終盤にかけては中盤に比べて見応えのある面白展開だった。

 

ダビッドの妻を演じたジェシカ・シュヴァルツの顔が個人的には特徴的で印象に残った。

f:id:kfc22:20170907014224p:plain Jessica Schwarz – Wikipedia